【12/14㈯ ビフカツとグラタンの夜のお知らせ】
お陰様で、満席となっております。
もし空きが出た場合、ストーリーズ等でお知らせいたします。
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こんばんは。店主です。
(前投稿の続き)
香茸は干すと香りが強くなる代わりに、水分が飛んで小さく小さくなりました。予定数のグラタンを作るには 少々足らないので、その他きのこ3種も干して使うことに。
干したきのこ達を水で戻し、戻し水は煮詰め、きのこはソテー。きのこの香りを際立たせる作業。
乳製品は香りを吸着する性質があるので、この芳醇かつ複雑なきのこの香りを移す様なベシャメルソースに仕立てる予定。熱々のグラタンに最後チーズを削って、テーブルへ。湯気と共に、きのこの香りが届けば良いなと思いつつ、猫舌の方はご注意を!
さて、洋食店にとってビフカツ デミグラスソースは、何となく格好いいと言いますか、ハンサムな印象を勝手に持っています。どこか特別感のあるメニューの1つだなと。
そんな憧れに近い気持ちを持ったまま、開店当初のディナーには、ビフカツを提供していた時期がありました。ただ、憧れであったり 見た目であったり、イメージ先行で具現化してしまうと、その当時でも美味しくはあったのですが、味わいは、どこか地に足が着いていない浮遊感があって、それからずっとビフカツは封印をしていました。
クリスマスシーズンが近づいてくると、2017年 開店準備に向けての切羽詰まった日々を、どうしても思い出してしまいます。デミグラスソースを煮込んでいた寸胴鍋を混ぜていた深夜、ふと外に目を向けると雪が舞っていました。
デミグラスソースを仕込む度に、継ぎ足し試行錯誤しながら、あっという間に丸7年経とうとしています。
きっと今なら、ハンサムなビフカツを受け止められる しっかりと地に足の着いたべっぴんなデミグラスソースに育ってくれていると確信しています。
12/14㈯にご予約くださった皆様におきましては、穏やかな心持ちで、思い思いの時間を過ごしていただけると幸いです。
(この投稿をUPする前、有り難いことに12/14㈯は満席となったため、投稿自体やめようかと思いましたが、当日来てくださる方々や、またいつかご縁があるかもしれない方々へ向けて、勝手ながら投稿させていただいた次第です。)
短編食堂は、決して華やかでもなく、ときめく様な刺激をお届けできる様なお店ではありませんが、只々 普遍的で温かい洋食を手作りし、お待ちしておりますので、引き続き、ご愛顧賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。