こんばんは 店主です

今年も八朔を包みたくなり
やっぱり白餡を炊いてしまう

自分で炊くと
糖度 塩分 固さを調整できるのが利点

昨年より美味しくなればと
炊きあがりに
はちみつとレモン果汁を白餡へ

目には見えない 些細な変化
きっと仕上がりは 変わらず素朴なもの
それでも 昨年よりは 少し
八朔と調和し 美味しくなってればと思う

例えば そんな繰り返しをしていると
しばらく経って
目に見える変化として
忘れた頃に 戻ってきたりする
不思議なブーメラン

#デザート用


余談~

年に1度 八朔の季節にだけ
白餡は炊いているのだけど
ふつふつ餡が飛んできて
「熱っ!」っとなった刹那
毎度 思い出すこと

何年も前 “あん” という映画を観て
ぽろぽろ泣いてしまったこと

どんな映画かと問われると
ボキャブラリーに乏しく表現は難しい
ただ もう1度観たいかと言われれば 否で
それは 最初味わったその感情を
薄れさせ 壊すには少し寂しいから

そんな風に思わせてくれる
素晴らしい映画だと思ったし
これから先ずっと忘れられない作品

この映画を観たことがあって
同じ様に とはいかないかもだけど
どこか琴線に触れる感性を持つ方が
短編食堂に来てくれると嬉しいな
少しお話しできるといいな
なんてことを
飛び散ってくる熱い餡が
思い出させてくれる 八朔の季節

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