紅八朔の季節になると、ついつい作ってしまう。
今期も白餡で八朔を包んでおります。
巻き寿司みたい。
#因島の紅八朔と自家製白餡のベイクドチーズテリーヌ
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余談~
こんばんは。店主です。
スイーツを食べるのが好きです。
数年前に、福岡の老舗和菓子屋さんで食べた
フルーツ大福のあまりの完成度に、
衝撃を受けたことがあります。
その頃から、何気なく食べていた
和菓子が気になるように。
そもそもお餅が好きで、あんこも好き。
となると、大福もちは
その最高峰なんじゃあないかと。
どうやら大福もちを紐解くと、
1772年に江戸のおたまさんという女性が
考案したとのこと。天才です。
時を経ても変わらないものって、
ふとした瞬間に安心感を味あわせてくれる
そんな気がします。
当時から250年経った現代でも、
表現方法を変え、フルーツ大福としても
ポピュラーな和菓子の地位を築いていますね。
さて、広島県にも因島の八朔を使った
八朔大福があります。
八朔のもつ独特の苦味を白餡が和らげて、
とても美味しい大福です。
どうにかデザートにできないかと
ゆるゆると3年くらい試行錯誤。
苦味の少ない紅八朔のフレッシュ感を残した
軽いコンポートを、硬めに炊き上げた
ほのかに塩味のする白餡でコーティング。
チーズのアパレイユで包み焼成し
八朔大福の様なチーズテリーヌとして
今の形になりました。
八朔大福の完成度には及ぶはずもなく、
お菓子職人でもない自身が、
只々大福へのリスペクトから
気まぐれで作っている
エゴなチーズテリーヌです。