サワサワと雪の降った日。
昨日今日と、お寒い中ご来店くださった皆様、誠に有難うございました。

料理や接客という十人十色な方々と関わる環境から、しばらくの間、距離を置いていました。
再開を迎えるにあたり、出来得る限り努めたとしても、拭えなかった不安と緊張。
短編食堂が、少しでも心地良い時間を過ごせる空間になる様に、店側が全力を尽くしたとて できることは半分、そしてもう半分は、来てくださる方々のお陰なのだなぁと沁々と感じられ、ハッとした2日間。

特に才能があるわけでもなし、強かに要領の良い生き方を選ぶことも難しく、戸惑いながらも誰かに支えられることで、気づけば12/24をもちまして、短編食堂は5年間生き続けられたことになります。

どうしたら恩返しできるのか?
そう考える度に浮かぶのは、結局同じことの繰り返しでした。
雨の日も晴れの日もまっさらな料理を作り続けること。そして食事を介し、ほんの少しでも記憶に残る様な時間を過ごしていただくこと。結果、どうあれ短編食堂がここに在るということ。
それを愚直に繰り返すことに思い至ります。

決して華やかでもなく、ときめく様な刺激をお届けできる料理ではないと思っています。
それでも、“あぁ大丈夫なんだ”って、もつれた糸がほどける様な安堵感を味わっていただけたらと願いながら、ひとつひとつ手作りを心懸けています。

師走のこの時期、いつもより周りの流れる時間が、まるで早送りの様に感じられてしまいます。一方で、実は時間の流れはいつだって誰にでも平等なもののはず。
自身にしかない歩幅を見失わず、たまに寄り道しながらゆっくりとでも、前に進んでいけたらと思っています。
この2日間は、それでもいいよって仰っている様な方々と過ごしていた感覚でした。

そんなこんなで、12/22よりまた営業いたします。お久しぶりな方々も、初めましての方々も、まるで昨日も会ったかのような相変わらずさで、歩幅を合わせ、ぼちぼちいけたら幸いです。

それでは、今年も残りわずかですが、何卒よろしくお願いいたします。
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短編食堂 店主
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