短編食堂

この度、短編食堂のホームページを公開いたしました。

それに伴い、今後はホームページからのご予約もInstagram DMと同様に可能となります。

Instagramを利用されていない方々からは、行きたくても予約が難しいとのお声を多数いただいており、また、慣れないアプリに苦戦しながらも頑張ってメッセージくださる方もいらっしゃって、有り難く思うと同時に 心苦しくも感じていました。
そんな方々に、少しでも気軽にお越しいただける一助となれば幸いです。

また 改めて、短編食堂のコンセプトをSTORYに書き下しました。
短編食堂を洋食店として、なぜ開業したのかの経緯は、開店当初、SNSに書いてはいました。ただ、ホームページを開設するにあたり、改めて、初心を見つめ直すきっかけとなりました。

開業して6年目の今、思えば 災害やコロナなど、本当に色々な事がありました。生活様式や価値観が変わり、同業者の方々も業態を変化させ、環境に適応していく一方で、店を閉めせざるを得ない状況も少なくなかったと感じていました。

短編食堂は本当に必要なのだろうか?
営業できなかった期間、何度も自問自答していたように記憶しています。
それでも、外食は良いものだなと思っています。極論、外食ではないにしても、食事を介して過ごす時間が、“何となく良い時間だったな”と思えるのであれば、それが1人でも複数人でも、空間がおしゃれや食材が高級じゃなくても、肩書があろうが無かろうが、どんな些細な時間だとしても、ふと耳に残った曲がいつまでも忘れられないように、ふと聴こえてきた音楽が、なぜか心に残っていくように、そんな時間があったほうが、生きていく上で、より心豊かにしてくれるのではと信じていたいからです。

ある日、ラジオを聴いていると、パーソナリティーの女性が、映画「男はつらいよ」から、感銘した寅さんのセリフをお話していました。

『何というかな、生まれてきて良かった、そう思うことが何べんかあるだろう?そのために生きてんじゃねぇか。
そのうち、お前にもそういう時がくるよ、な?がんばれ。』

なんとも寛容で、優しさと人間味溢れる粋なセリフだなぁと、めちゃくちゃ格好良くて、自身も感銘を受けました。

短編食堂に、寅さん程の寛容さがあるなど、おこがましくて思いもしないですが、食事を介して、「何となく良い時間だったな」と、ほんの少しでも記憶に残る時間を過ごしていただければ嬉しい という想いは、6年経とうとしている今でも、当初から変わることがありません。

そんな事を思いながら、約1年程かかって、スタッフと四苦八苦しながらコツコツ手作りしたホームページですので、見づらい点は何卒ご容赦くださいませ。

また、短編食堂の料理は、決して華やかでもなく、ときめく様な刺激をお届けできる料理ではないと思っています。
それでも、“あぁ大丈夫なんだ”って、もつれた糸がほどける様な安堵感を味わっていただけたらと願いながら、愚直にひとつひとつ手作りを心懸けています。
それでもいいよって仰ってくださる方々の支えで、短編食堂は、今も歩みを止めることなく、存在することができているのだと沁々感じています。
これからも、自分らしい歩幅を見失わないよう たまに寄り道しながらゆっくりとでも、前に進んで行けたらと思っています。そして、いつも来てくださる方々や初めましての方々と共に、一緒に歩幅を合わせ、ぼちぼちいけるのなら、本当に嬉しく幸せに思います。

長文お読みくださり、誠に有難うございました。ホームページの方も、お手すきの際に、ご一読いただけると嬉しいです。
これからも引き続きご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

店主

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