続→
ビジネス上手な方からは、厳しい意見も言われてしまうやり方だと、頭では理解しています。綺麗事だけでは、到底続けていけるほど甘くはないことも。
もっと合理的に…仕組み…毎日SNS投稿…等々、日々努力されてる方々には本当に頭が下がる思いです。どちらかしか選べなかったその時間を、例えばグリンピースの薄皮剥く作業の方に費やしてしまうなんて、とんだ馬鹿野郎だなとも思ってしまいます。
ただ、人はいつの間にか産まれ、いつか終わりを迎え自然に還る運命。リスク背負って作った場所で、突っ張って浪漫の1つも語れないようなら 来るべき幕引きの時に、後悔しそうではあります。

どうやら人間は、何か食わなきゃ生きていけないようです。選択肢が溢れる中、色々な思い出と共に時間を経て、少しずつ受け継がれ深くなっていくデミグラスソースのような、どんな時も寛容で、普遍的になり得る洋食店という業態を選びました。移り変わる激しい時流に揉まれ、栄枯盛衰の世の中で、脈々と歴史を紡いできた洋食というツールは、代わり映えはしなくとも、どこか優しくて安堵するような気持ちにさせてくれるんじゃないかと思ったからです。
嬉しい時、悲しい時、また他愛のない時も、お腹が空いたらいつでも扉を開けておくれと。短編食堂という空間を借りて、食事を介し 届けたいのは、過去•現在•未来に繋がるかもしれない、そんな時間。

『特別でも 特別じゃなくても 特別な時間に』
誰かにとって、ふと思い出してしまうような、何となく良い時間を過ごせる一助となれるなら、短編食堂としては、とても嬉しく安堵するのです。

【終】

▷追伸
この度の休暇にあたり、直接DMくださった皆様へ。
お気遣いと共に温かいお便り、誠に有り難うございました。再開の際には、私もお会いするのを楽しみにしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

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#tanpensyokudou
#洋食#洋食店
#4回にもわたり
#長い長い文章にお付き合いくださった
#あなたは本当に凄いです
#クジラも息継ぎするんだって

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